2006
【21】

 シリーズ・団塊世代よ、帰りなん、いざ故郷へ!
6・10レヴィン追悼コンサートin建長寺も大成功

わが故郷の千葉県・東庄町と北鎌倉での連続コンサートの後半戦、「レヴィン追悼コンサートin建長寺」が6月10日、建長寺方丈で開催された。関東地方は、コンサート前日の9日に梅雨入りしたばかり。当日の天候が心配されたが、朝から青空が広がり、絶好の「コンサート日和」に。会場は約300人の聴衆で埋まった。前半戦の「レヴィン追悼コンサートin東庄」熱気が、北鎌倉にも伝播した。
                                        
▽収益を「レヴィン文化財基金」へ寄付
 満席になったことで、コンサートの収支は約8万円の黒字となった。コンサート開催の趣旨に沿って、5万円をレヴィンの生まれ育った東庄町に新設された「レヴィン文化財基金」に寄付した。残りは12月2日、神奈川県秦野市で開催が予定されている第3回団塊サミット関連経費に使用する方針だ。
 多くの方々の「手弁当」による協力で、コンサートを開催することができた。しかも、黒字まで出せた。「レヴィン文化財基金」への寄付額は、ささやかではある。しかし、「レヴィンの系譜」を故郷の文化財にしようとコンサートを提案した当事者と、その賛同者にとっては、次なるステップを踏み出す上で、大きな励みとなる。協力者やコンサート入場者に深く感謝したい。

▽コンサートは「分散型市民運動」の新たな実践例
 北鎌倉湧水ネットワークのコアメンバーはわずか6人。少ない人数ではあるが、これまで、北鎌倉の湧水を仕込んだ地ビール「北鎌倉の恵み」プロジェクト、第1回団塊サミットなどの先駆的で大掛かりな事業を展開し、成功させている。少ない人数でなぜ、これば可能なのか。
 答えは志を同じくした個人や組織が、ネットワークを通じて緩やかに連携、相互に得意技を提供し合って、目標を達成するという分散型市民運動」という新たなコンセプトを提起し、実践しているからだ。追悼コンサートは「分散型市民運動」の新たな実践例だ。

▽JUONの仲間とは前日の懇親会で交流深める
故郷再生と交通事故撲滅の願いを込めて開催された10日のコンサートは、都市と農山漁村の人々をネットワークで結び、過疎過密の問題の解決に取り組んでいるNPO法人・JUON NETWORKの第8回総会・記念イベント「古都北鎌倉で樹恩の明日を語ろう!」の一環として開催された。イベント全体を北鎌倉湧水ネットワークが後援し、プログラムの一部で、北鎌倉湧水ネットワークが主催する「レヴィン追悼コンサート」をJUON NETWORKが後援した。
 二つの組織のコラボレーションの具体的な中身は、地元の北鎌倉湧水ネットワークが、JUONの総会の会場の確保や分科会へ協力する一方で、JUONはコンサート入場者数の確保などを約束した。前日の9日には、鎌倉市の「食工房 わ」で、双方のメンバーが顔合わせを兼ねた懇親会を開き、交流を深めた。
 10日のUONの総会後の夕食会には横浜ビールがサービス価格で、70本の地ビール「北鎌倉の恵み」を提供してくれた。来年、第4回団塊サミットを主催するNPO法人「緑のダム北相模」の北鎌倉の責任者である兼松まゆみさんは、コンサートの受付を手伝ってくれたほか、東慶寺の竹林の整備に伴い切り出した竹をビールジョッキがわりに提供を申し出た。

▽建長寺がレヴィン、交通事故でなくなった人々を供養
第1回団塊サミットと同じく連続追悼コンサートの後半戦の会場は建長寺だ。今回も連続追悼コンサートの成功の鍵は、二つのコンサートを後援してくれた建長寺が握っていた。キーパーソンは、建長寺NO2の高井正俊宗務総長。会場となった建長寺の方丈は、大本山である建長寺の重要セレモニーが開催される、極めて重要な場所である。重要セレモニーとの日程調整をし、会場の確保にお骨折りをいただいた。
 しかも、コンサートの冒頭には、「是非、般若心経」という要請に即座に応じ、「(レヴィンの本名である)『高木昌宣(まさよし)』)さん、それに交通事故でなくなった人々を供養したいと思います」とわざわざことわり、般若心経を唱えてくれた。高井宗務総長の計らいで、「単なるコンサートではなく追悼コンサート」との主催者の意図が、入場者に明確になった。遺族や東庄町関係者は、ものすごく感激していた。

▽大型観光バスは東庄町を午前6時半に出発
 東庄町の人たちはなんと、大型観光バス2台に分乗し、午後6時半に現地を出発、建長寺に向かった。5月20日に開催された「レヴィン追悼コンサートin東庄」では、定員400人の東庄町公民館に関係者も含めると約600人もの人々が集まり、大盛況となった。この時の熱気がそのまま持続したようだ。故郷のコンサートが盛況だったのは、都会とは違って、人と人との関係が希薄化していない地域社会で、官民の「協働」が無理なく成立したことが背景だ。

▽ポスター、チラシ、チケットは夢工房が実費で請け負った!
 レヴィンの遺作は詩集「レヴィンの系譜」として、昨年の5月2日の命日に、夢工房(片桐務代表)から出版された。レヴィンの遺族は追悼コンサートの席上、挨拶の中で片桐代表、詩に曲を付け、歌っている盧さん、それに出版とコンサートの開催に協力した私を「レヴィンの生みの親であり育ての親」と述べた。追悼コンサートのためのポスター、チラシ、チケットの制作に当たって、「実費でお願いしたい」という私の虫のいい申し出に、片桐代表は「分かりました」と頷いた。

◎レヴィン追悼コンサートin建長寺・主催者挨拶
                      北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔

こんにちは。北鎌倉湧水ネットワークの野口です。「渾身レヴィン追悼コンサート!廬佳世の祈り−故郷再生と交通事故撲滅の願いを込めて−」にお越しいただき、本当にありがとうございます。
 レヴィンは3年前に26歳の若さで交通事故のより、亡くなった私と同郷の無名の詩人のハンドルネームです。北鎌倉にゆかりのある歌手の盧佳世さんがレヴィンの詩に共感し、既に3曲、作曲し、歌っていただいております。
レヴィンと交通事故で亡くなった方々を追悼すると同時、にレヴィンの遺作「レヴィンの系譜」を故郷の文化財として位置づけ、故郷再生に結びつけたいと考え、故郷と北鎌倉での連続コンサートを企画しました。
 本日のコンサートは、都市と農山漁村の人々をネットワークで結び、過疎過密の問題の解決に取り組んでいるNPO法人、JUON NETWORK 第8回総会・記念イベント「古都北鎌倉で樹恩の明日を語ろう!」の一環として開催されます。
 このイベントは全体を北鎌倉の自然・景観保全や活性化に取り組んでいる北鎌倉湧水ネットワークが後援し、プログラムの一部で、北鎌倉湧水ネットワークが主催する「レヴィン追悼コンサートin建長寺」をJUON NETWORKが後援します。JUON NETWORKと北鎌倉湧水ネットワークというNPO同士の「コラボレーション」(協働)によって、開催されるということです。
 さらには本日、大型観光バス2台で駆けつけていただいた「レヴィン追悼コンサートin東庄・実行委員会」の後援もいただいております。実行委は5月20日のレヴィン追悼コンサートin東庄を主催しました。東庄町という行政と音楽愛好家を中心とした町民有志によって構成されております。行政と住民の息のあったコラボレーションにより、5月20日のレヴィン追悼コンサートin東庄を大成功させました。また、本日のコンサートは「お寺から情報発信」を志向している建長寺にも全面協力していただいております。さきほどJUON NETWORKと北鎌倉湧水ネットワークのNPO同士のコラボレーションといいましたが、この二つに加え、実質的には建長寺、わが故郷・東庄という4者による「コラボレーション」が成立しています。
 それぞれが持ち味を発揮し、ネットワークを通じて連携しております。「協働」をキーワードに据えた21世紀型の目的達成、あるいは問題解決のための手段、方法である「分散型市民運動」の実践例の一つです。さまざまな分野で応用が可能と考えます。
それでは皆様、コンサートをお楽しみください。了

 

山門前に設置したコンサートの受付と看板 満席となったコンサート会場の建長寺方丈
熱唱する盧さん  
高井宗務総長がレヴィンらを供養 高井宗務総長とレヴィンの両親

※写真は全て島村国治氏撮影によるものです。
主催者挨拶する野口北鎌倉湧水ネットワーク代表  
   
   
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