平成28年度
六国見山森林公園
  里山再生プロジェクト
植樹本数300本突破、間伐材の有効利用にチャレンジ

 「六国見山森林公園の里山再生プロジェクト」が、平成27年度に続き、平成28年度も(公社)国土緑化推進機構の「緑の募金公募事業(ふるさとの森林再生事業)」に採用された。

平成28年度の活動成果として挙げられるのはまず、落葉樹を中心とした累計植樹本数が300本突破したこと。
続いて使い捨て和器と割れないヒノキのお皿用に間伐材を提供するなど、間伐材の有効利用に積極的にチャレンジ―したことだ。

2年続けてふるさとの森林再生事業に採用されたことで、「六国見山森林公園の里山再生プロジェクト」は目標実現に向けて大きく前進した。


▽近い将来、ドングリや栗拾いも 

平成28年度は保水力維持・景観向上を目指し、イロハモミジ、クヌギ、コナラ、クリ、ヤマツツジの苗木を国土緑化推進機構提供分だけで79本植樹した。
これ以外に鎌倉市や個人からヤマザクラ、イロハモミジの苗木の提供もあったので、累計植樹本数が300本を超えた。
今後は植樹した苗木をいかに育てていくかが大きな課題だ。
6年前に植樹したイロハモミジは大きく成長し、紅葉が訪れた散策者の目を楽しませてくれている。
ヤマツツジは早くも開花し、朱色の花が周囲の緑と鮮やかな対比を見せている。
クヌギ、コナラ、クリの生長は早い。近い将来、子どもたちがドングリや栗の実を拾いに訪れてくれるだろう。

雨中の植樹風景 弁当を食べる母親と2,3歳児
 
最初に植樹したイロハモミジの紅葉  

▽名称は「カマクラキコリス」、ロゴも決定

平成27年度、間伐材の有効活用を図るためにNPO法人游風へ使い捨て和器用に間伐材を提供したが、平成28年度も継続した。
これに加えて平成28年度は間伐したスギ、ヒノキの有効利用をさらに進めるため、「北鎌倉の間伐材を一本100万円で売るプロジェクト」を立ち上げ、割れないヒノキの輪切り皿を開発したLa-Muga(ラ ムガ)に間伐したヒノキを提供した。

使い捨て和器用間伐運び出しA六国見山9月定例
http://kitakamayu.exblog.jp/25993171/

北鎌倉の間伐材を一本100万円で売るプロジェクト10・20
http://kitakamayu.exblog.jp/26080793/

 「北鎌倉の間伐材を一本100万円で売るプロジェクト」を展開するに当たって、割れないヒノキの輪切り皿を実際に販売するためにマーケティングの専門家を交えたチームを結成し、戦略・戦術を練った。
チームはネット上で会議を重ね、輪切り皿を「カマクラキコリス」と命名し、ロゴマークも決定した。
そして、ワークショップ「鎌倉で育ったヒノキのお皿『カマクラキコリス』に地野菜を盛り付けてみませんか?」と「鎌倉の木で「まな板」を作ろう@鎌倉路地フェスタ」を開催した。

笑顔が溢れた『カマクラキコリス』ワークショップ:龍隠庵
http://kitakamayu.exblog.jp/26615073/

@ラムガと沖ラボまな板作りでコラボ:カマクラキコリスWSU
http://kitakamayu.exblog.jp/26635499/


ターゲットのヒノキ間伐 カマクラキコリスのロゴマーク


カマクラキコリスとロゴマーク 神奈川新聞2017・4・4

 

 

ワークショップ「『カマクラキコリス』に地野菜を盛り付けてみませんか?」 ワークショップ「鎌倉の木で『まな板』を作ろう」



▽「カマクラキコリス」で看板も制作


看板も間伐したヒノキをLa-Muga(ラ ムガ)に引き渡して制作を依頼した。
看板には次のように文章を刻んでもらった。
この事業は、北鎌倉のシンボル的な里山・六国見山の再生を目的として、(公社)国土緑化推進機構の「緑の募金」の活用と、地域の方々の参加協力により実施されたものです。
この事業で使用した「緑の募金」は、「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付によるものです。
平成28年度は保水力維持・景観向上を目指し、イロハモミジ、クヌギ、コナラ、ヤマツツジの植樹に特に力を注ぎました。
平成28年11月19日 北鎌倉湧水ネットワーク

 
  国土緑化推進機構の「緑の募金」ロゴ

ファミリーマートロゴ
「カマクラキコリス」を使って制作した看板  



▽災害備蓄・土壌改良炭「北鎌倉の恵み」誕生

 竹炭専門店「鎌倉すざく」に六国見山森林公園で間伐したスギを炭にしてもらった。
植樹した苗木の本数が増加し、使い捨て和器を炭にしただけでは、苗木の根元に撒く量が不足したからだ。
できればシンボルツリー「夫婦桜」の根元にも炭を撒きたかった。
間伐したスギが原料のこの炭は、当初は土壌改良に使うことだけが目的だったが、燃料としても使用できる可能性があると考えた。
備長炭に比べれば火力も持続力もないが、火を熾しやすい。
災害時にライフラインがストップした時に役立つ。
そこで、この炭を災害備蓄・土壌改良炭「北鎌倉の恵み」と名付け、可能性を探るためにちいさなマルシェ「山の恵みに乾杯!」などで災害備蓄炭として、借りている畑では土壌改良炭としての実証実験を行っている。

間伐材が炭となって「夫婦桜」の根元に帰還:7月六国見山定例A
http://kitakamayu.exblog.jp/25799905/

炭火焼き焼き鳥、あっという間に完売:第3回山の恵みに乾杯!
http://kitakamayu.exblog.jp/26221010/

氏神の東大社宮司さんからいただいた長ネギ植え付け6・3
http://kitakamayu.exblog.jp/26712347/



第1回山の恵みに乾杯!チラシ  
「北鎌倉の恵み」は火を熾しやすい 「北鎌倉の恵み」で焼いた焼き鳥の味は絶品
砕いて畑に撒く前の「北鎌倉の恵み」 北鎌倉の恵み」を使って育てたタマネギ


2016年度 六国見山森林公園の里山再生プロジェクト についてはこちらをご覧ください
 








    トップページ