マイ・ショップ

 ◇ガーデニング工房「・カネクラ」―評判の土のルーツは盆栽用―  ◇

▽住  所 横浜市栄区(目標は公田交差点)
▽電  話 045-892-1120
▽休  日 月曜日
▽営業時間 午前9時半から午後6時

 田中章雄さんとスエ子さん夫妻、それに娘のあかねさんの3人で切り盛りしているとても家族的なお店だ。創業は1964年の東京五輪。昨年12月に新装オープンした。このお店のお勧めは、お客さんから「花の根が張って、とても育ちがいい」と評判のいい土。
章雄さんはいう。「元々は山野草用、つまり盆栽用に作った土なんです。山野草は植物の原点です」

▽「まんさく」も好評
 土にはうるさい。「『花や野菜がうまく育たない』という質問を受けるが、詳しく聞いてみると、土に問題のあるケースがほとんどです。なぜ、腐葉土や堆肥を施すのか。理由は土に酸素を送り込むためです。
腐葉土や堆肥は、空気中から酸素を吸収する力が強いのです。人間同様に、植物にとっても酸素が必要なのです。多くの人に土の大切さを分ってもらいたいですね。土は神秘的です」
 肥料にもこだわる。豚糞を主原料の「まんさく」がお客さんから好評だ。「実際に自分で試していたら、成績が良くて。自分で納得したものを店頭に並べています」と章雄さん。
カネクラの店頭の花、例えばこの時期だとパンジーやビオラ。他のお店より、生き生きとして綺麗だ。「仕入れたものを一度、お店の土に植え替えています。その分、手間がかかるのでお値段が張りますが」。納得である。

▽ハンギングバスケットに惹かれる
 カネクラに通い始めるようになったのは、横浜から北鎌倉へ引っ越してきてからだ。約10年前のことである。当時、毎週土曜日、仲間とテニスをするために北鎌倉の自宅から車で、町田市の近くの鶴川のテニスコートまで、行き来していた。
高速道路の「横横」線を使っていたので、必然的に公田交差点を通過する。この交差点近くに、季節毎の花々のハンギングバスケットを、すごくきれいに飾ってある園芸店が目に入った。それがカネクラだ。

 ハンギングバスケットはあかねさんの「作品」である。
センスのいい人だと思う。
カネクラでは、土、「まんさく」、季節の花以外に「アカメ」(サトイモ)とジャガイモの種芋を毎年買う。とてもしっかりした種芋だ。
「生き物を扱っているという認識持って、花や野菜を育てれば、必ずいい結果がでます」と語る章雄さんは、私の頼りになる「園芸の師匠」である。

 (了)

カネクラの看板

田中夫妻
こだわりの土
豚糞が主原料の「まんさく」
ハンギングバスケット
 
 


もどる