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  速報!山田建設、5階建て案を撤回 −全国のマンション紛争に一石−


 北鎌倉・旧小泉邸跡地にマンション建設を計画している山田建設は、3月7日夜、山ノ内公会堂で開かれた4回目の近隣住民説明会の席上、これまで固執してきた5階建て案を撤回、「15メートル以下、4階建て」とする修正案を提示した。
 北鎌倉まちづくり協議会の会員として、一貫して「北鎌倉の景観にマッチした実質15メートル以下、4階建て以下のマンションの建設」を山田建設に強く要求してきたが、同建設はこの要求を認めた。さらに同建設は、一連の説明会の席上で、「鎌倉街道沿いのハクモクレンやJR横須賀線側のクスノキ、イチョウの大木は、現状のまま保存し、黒塀は基本形を残す」と確約した。
 今回のマンション建設予定地は、15メートルを超える場合は、鎌倉市長の諮問機関である「都市計画審議会」へ答申が必要な地域。しかし、山田建設は平均地盤面をてこに、実質15メートルを超える5階建てマンション建設を答申抜きで、強行しようとした。

 山田建設の今回の方針変更は、住民サイドが粘り強い交渉によって、行政や住民が望む高さ制限の形骸化を図ろうとした事業者サイドの思惑をはね返したことに大きな 意義がある。北鎌倉のマンション建設問題は、景観法案(仮称)の国会提出を受け、
景観への国民の関心が高まる中、全国各地で多発しているマンション紛争に一石を投じることになるだろう。

 

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