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  北鎌倉マンション建設問題、仕切り直しへ−山田建設、大京に権利譲渡−


 北鎌倉・旧小泉邸跡地にマンション建設を計画していた山田建設が、マンション専業首位の大京に対し、旧小泉邸跡地のマンション建設に関するすべての権利を譲渡したことが、このほど明らかになった。このため、今年3月、山田建設が近隣住民に提示した「15メートル以下、4階建て」を柱とした修正案で決着が予想された旧小泉邸跡地のマンション建設問題は、事業主体の交代によって、仕切り直しの形になった。

 山田建設と大京によると、権利譲渡の正式契約は6月11日に交わされた。山田建設が撤退した理由は明らかになっていないが、5階建てから4階建てとした場合の事業の採算性に不安を感じたものと見られる。一方、「ライオンズマンション」のブランドで全国展開をしている大京は最近、鎌倉市の佐助地区と山崎地区で新築マンションの販売を開始するなど、鎌倉市でのマンション建設に強い意欲を示していた。

 山田建設は、4回開催された近隣住民説明会の席上で、住民側の要求を受け入れ、5階建て案を撤回、「15メートル以下、4階建て」とする修正案を提示するとともに、鎌倉街道沿いのハクモクレンやJR横須賀線側のクスノキ、イチョウの大木は、現状のまま保存し、黒塀は基本形を残すことを確約している。今後の旧小泉邸跡地のマンション建設問題は、大京が、山田建設と近隣住民の交渉の結果を、どこまで尊重するかが焦点となる。

 

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