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匠の市にも不況の陰? =
2002年北鎌倉匠の市・秋=

 


 去る11月2・3日に2回目の「北鎌倉匠の市」・秋(主催 「北鎌倉まちづくり協議会」)が、東慶寺、円覚寺、浄智寺の参道などを「舞台」に開催された。北鎌倉湧水ネットワークと北鎌倉湧水ネットワークの特別協賛会員は昨秋に続き、「北鎌倉の恵み」シリーズを「北鎌倉匠の市」に出展した。

▽観光客に浮かれた雰囲気なし
 昨秋は米国中枢同時テロの影響で、普段は行列のできない店まで、観光客の長蛇の列ができ、北鎌倉の街は異様な興奮状態に包まれた。この余波で「北鎌倉匠の市」への出展品は「北鎌倉の恵み」シリーズに限らず、飛ぶように売れた。しかし、ことしは様相が一変した。「北鎌倉の恵み」シリーズに関すると、売上は昨秋の60%から70%にとどまった。
 この理由だが、まず、観光客の数自体が去年より少なかった。さらに、ちょうど「風入」とぶつかったが、円覚寺を訪れた観光客の足は、建長寺に向かい、そのまま鎌倉方面に流れた。線路を挟んだ匠の市の会場となった東慶寺、円覚寺、浄智寺の参道まで、足を延ばさなかった。
 観光客の表情を見ていたら、浮かれた雰囲気がなかった。昨秋は地ビール「北鎌倉の恵み」の試飲に観光客は、気軽に手を伸ばしていたが、今秋は慎重だった。未曾有の不況の影響が、こういうところにまで及んでいるのではないかと思った。来秋はいかに観光客を誘導するか、案内や魅力的な催しを工夫する必要がありそうだ。

▽応挙や雪舟が間近で見れる
 「風入」は北鎌倉の晩秋の「風物詩」で、円覚寺や建長寺が大切に保存している重要文化財、神奈川県指定重要文化財、鎌倉市指定文化財などに風を入れる行事である。「北鎌倉の恵み」シリーズに手焼き煎餅を出展した「田子作煎餅」の長島豊さんと2日の午前中、じっくりと円覚寺の「風入」を拝観した。
拝観するには大人の場合、通常の拝観料200円に加え特別拝観料500円が必要だ。拝観するのは今回が初めて。「応挙や雪舟の絵が、陳列ケースのガラス越しでなく、間近に見れるなんて、信じられない」。小書院に展示された宝物を拝観しながら思わず、驚きの声を上げてしまった。拝観後、見晴らし台で甘酒を飲んだ。来年は建長寺の「風入」を訪れてみたい。
 
▽「川喜多記念館建設基金」へ寄付

 なお、北鎌倉湧水ネットワークと北鎌倉湧水ネットワークの特別協賛会員は、今秋の北鎌倉匠の市に出展した「北鎌倉の恵み」シリーズの売上の一部10、000円を「川喜多記念館建設基金」へ寄付した。

 


今秋も「北鎌倉の恵み」シリーズを出展(東慶寺参道)

 


宝物の風入風景(円覚寺勅使門)

【寄付者一覧】
1 ユスラウメ
2 ベルタイム珈琲
3 田子作本舗
4 日本地ビール事業研究所
5 ル・ポエット
6 六国亭
7 北 鎌倉湧水ネットワーク  

*旧川喜多邸で小津の映画を見よう!―記念館建設への協力をよろしく―
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/5/R.html
【参考】
「北鎌倉の恵みシリーズ」
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/4/4.html
 北鎌倉の恵みシリーズ完売! 北鎌倉匠の市・展―秋(2001年) 
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/2/0112/1.html
インタビュー「今の北鎌倉を知ってほしい」
―「匠の市」11月2・3日に開催―
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/2/10/2.html
北鎌倉まちづくり協議会
http://www.kitakamakura.org/

 



北鎌の森からバックナンバー
2001.8.26号 (姿見せた中世の大規模遺跡
2001.2.12号(北鎌倉で自噴井戸掘りスタート)
2001.8.01号(失われゆく森への鎮魂歌)
2001.12.18北鎌倉の恵みシリーズ完売!
2002.6.3号(小津安二郎は眠れない)
2002.6.10号(目前の景色がやがて歴史になる)
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 (湧水公園、待望のオープンへ )
2002.7.10号 (すずめに会いにやってくる)
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2002.10.10号 (スクープ!伐採した樹木を違法処理の疑いが
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        ―「産廃」には該当しない― )
2002.11.17号(匠の市にも不況の陰? 2002年北鎌倉匠の市・秋)





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